『もののけ姫』と『シン・エヴァンゲリオン新劇場版』:神殺し、そしてナウシカ?

読書以外感想文
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 はいはい、こんにちは。

 保身のために先に言い訳させてください。今回のネタにはエヴァが出てきます。詳しい人が極端に詳しいじゃんるとなります。しかし僕は残念、ガンダム以上にエヴァには疎い。優しく読んでね。ではネタバレ必須でいきましょう。

日テレさん、難しすぎです。

 また、金曜ロードショーのもののけ姫に告知にぶっこんできましたよ。『今こそ見てほしい』。今回は正直分かりませんでしたが、時を同じくしてアマゾンプライムでエヴァンゲリオンの最新作、というか、最終作が配信開始しました。これを見てたらおや?っと思った。これか?これなのか?だとしたら日テレさん、難しすぎです。

 今回予想が当たったなら、この2作品を見る必要があることになります。そして宮崎駿と庵野秀明の2人の関係に思いをはせる、なんて時間のかかる・・・。でももののけ姫はかなり見てますからね。リンクは2つ貼っておきますが、もののけ姫なんか、プライムビデオにはないけどレンタルできるんじゃないかな?

まずはもののけ姫から。

 かつて、風の谷のナウシカのブログで書きましたが、もののけ姫は風の谷のナウシカをブラッシュアップ、というか、別の書き方をした作品だ、と思っております。今回はもう、こんなもんかな。もののけ姫自体はたくさん書かれてるでしょうし。そのうち書くかもしれませんが今日はこの辺で。

次、エヴァ。

 最終作、というには意味が分かりませんでした。『逆襲のシャア』以上にいきなり見てはいけない作品です。多分意味が分かりません。僕はTV版から一応って程度に一通り見てはいるんですが、やっぱり意味は分かりません。

 ざっくりあらすじを書くと、最近一時の人気がなくなった綾波レイの復権を狙った演出から始まります。綾波の一般人としての生活能力は『ド』が付くほどの初心者。もうほんと、何から何まで知らないのです、彼女。で、それを恥ずかしいと思わず、聞いてしまうところもまた初心者でそれがまたかわいいと思わせる演出。うーん、でも分かりやすすぎてかえって怪しいです。そして突然退場。

 次にアスカ。最後の方で『昔は』シンジ君のことが好きだった、と言わせることで、逆に彼との決別を表現しているのだと思われます。同様にシンジ君にも言わせることで未練を断ち切りました。この辺り、作者の『恋の終わり』の感覚だと思います。双方とも思いを伝えあってこそ、みたいな。片一方だけが思いを伝えて、とか、何となく自然消滅、とか色々な恋の終わりがあるんでしょうけれど、これが良かったんでしょうね。切ない恋を経験したんでしょうか。

 そんなアスカはケンスケが好きみたいです。でもどうなんだろ?『愛』というよりやっぱり『恋』じゃないかな?年上の頑張り屋さんに憧れる。以前好きだった男の子は同い年の根暗だったのでそのギャップがまぶしかったような。結局アスカは少女でした、ということで。何だかんだ言っても彼女の魅力はその少女っぽさですね。ところで彼女もクローンだったの?って、それだけでしたね。ただただ旧作ファンをびっくりさせたかっただけのような。「だから惣流じゃなかったんだ」と言わせるためだけな感じでした。別に惣流のままクローンでもいいでしょ?あれ?クローンって感情を・・・?

 で、その後云々かんぬんあってシンジ君は覚悟を決め世界を『書き換える』。色々な人との関わり方にケリをつけて進む。マリさんは結局保護者で恋人でみたいな変な立ち位置に収まる。いわゆる『観測者』?でもそれって、最初から仕組まれていたのか?そういえば「間に合った」とか言ってたし。

 その世界で綾波とアスカとカオル君はシンジ君とは関わりのない別人として存在する。ミサトさんはもはや映ってもいない。農業やってるのか?

 そういえば少し前になぜか加持君が出てきてカオル君を『渚指令』って呼んでて、カオル君はゲンドウの席に座ってるシーンがあるけど、カオル君、だぶってる?

 にしても、ラスト、本当にわからなかったわ。何であの爆弾の首輪残ってたの?で、何でマリさんは外せたの?そして、トルコに海底トンネルでも掘ろうかという勢いの「行こう」って何?

 そして、僕的にこれぞ、と思ったのが、ヴィレのピンクの髪の乗組員のセリフ「この疫病神!~全ての元凶、あんたら親子だけは絶対に許さない」です。その通りだ!あんたら親子のせいで話がこじれてこじれて仕方なかったんだ!

さて、ここからが本題です。

 きっかけは『神殺し』。耳に引っかかる言葉ですが、もののけ姫もエヴァンゲリオンも出てきてます。ついでにナウシカでも出てきます。ま、ナウシカありきのもののけ姫だから当然か。

 結局終わってみるとエヴァンゲリオンは『人類補完計画』を利用した碇ゲンドウの神殺し、もののけ姫は人類による古代からの獣の神殺し、ということになります。が。

 が、です。先の日テレ「今こそ見てほしい」を踏まえるなら、神殺しを起点にした庵野、宮崎両監督のけんか!ではないでしょうか。時系列から考えるならまずもののけ姫が書かれてますが、庵野監督が「そんなの神殺しではない!ただのモンハンだろ!」と言ったかどうかは知りませんが、ノーを突き付けた形になるかと思われます。

 ただ、「今こそ見てほしい」なら、今ジャッジする理由が何かあったんでしょうか、白黒つけたい理由。昔ナウシカで一緒に仕事をして喧嘩して、って話がありましたがまだ引っ張ってたの?っていうか、このタイミングで爆発したの?うーん。

あ?まさか?

 最近の災害(大雨)とか病(コロナ)とか戦(中国とか、オリンピックとか)とか、素直にそのままジコボウのセリフから?やだな、そんな気がしてきたぞ。今日のブログ、どうすんの?結構書いちゃったぞ。

 もういいや、元のコンセプトで行きましょう。

さて、です。

 せっかくなので神殺しを起点とした比較をしましょうか。

 もののけ姫においては重要なのはキャッチフレーズになっていた『生きろ』。厳しい時代を生きろ。そのためにだったら神様だって殺っちゃいましょう、って人がいるのはしょうがないこと。そういうひとがいて、せめて首返して謝っておこうっていう人もいる。そんなこんなありますが、生きていきましょうよ、って。

 で、エヴァンゲリオンにおいては碇ゲンドウが奥さんの死に区切りをつけるのが神殺し。そのために人類巻き込んじゃいますが、まあ、良しとしましょう。ついでにみんなに千年の平和をあげるから許して、みたいな。あ、千年の平和っていうのは、キリスト教の中にそういうのがあるらしいので。

 いずれも割と身勝手な感じで神様が殺されてしまいます。神様がおとなしい、というか、お優しい。もののけ姫の方は一応大災害を起こしますが首返したらまあ許してくれます。首返しても「で、許せと?(#^ω^)」って世界を滅ぼし切っちゃうのもありかと思ったのですが、許してくれたもんね。

 エヴァンゲリオンの方は、神様『的』なものになったゲンドウに対し、本物の神様が「何語っちゃってるの?(#^ω^)」って、場を治めちゃうのもありかとおもったのですが、出てこなかったね。

エヴァで特に思うのですが、

 ところどころインパクトに重点を置こうとするせいか、中身を感じられない演出があって、素直に受け入れられませんでしたが、この辺も宮崎監督に対する対抗意識によるものかもしれません、もしかしたらですけど。とにかく衝撃を与えてやる!みたいな。劇中でアスカが綾波に村にいて仕事をしないのかと聞かれて「あんた馬鹿?ここは私がいるところじゃない、守るところよ」と言っていますが、だから仕事をしないのかということを考えるとうーん、よくわからない。とりあえずその時は守ってる感じ、ないですよね?

 ついでにこの辺りでクローンについて、感情がコントロールされているという話をしていますが、後でわかることでアスカもクローンじゃないですか。ケンスケに対する感情もコントロールされた結果なのでしょうか。なぜケンスケ?ここから逆に考えると、クローンとしての感情のコントロールは村では作用しないのかもしれませんね。綾波がシンジ君に会いに行ったときにみんなシンジ君が好き、って言ってますからね。綾波がシンジ君を好きなのもコントロールではなく、みんなと同じように、ってことで。それにしてもその後のシーンのアスカ、「動けるようになったらケンケンの役に立て」って、自分はゲームしながら言ってるよ。ガキね。

最後に。

 宮崎監督のラストとされた『風立ちぬ』と、エヴァンゲリオンのラスト『シン・エヴァンゲリオン劇場版』と、両方とも松任谷由実さんの曲使ってますよね。これも何かあるのかなー。

 今日のは途中で思いっきり論点がずれてしまったため、いつにも増してまき散らした内容になってしまいました。読んでくださった方、すみません。

 でもつまるところ、このエヴァはどこか、ナウシカやもののけ姫に通じるものを感じた、ということです。

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