新社会人初心者のみなさん、こんにちは。社会人になると持ち物が学生の頃と少し変わってくるんじゃないかと思います。電卓って順番としてはスーツやカバンの後でしょうけど、仕事で使う道具って本当は真っ先に、ってちょっと説教がましいね。すみません。
今日はそんな割といい加減に決められてしまいがちな電卓について、僕が割とこだわってお話ししたいと思います。今回は珍しく事務系のお仕事の方は初心者に限らず中級者あたりまで必見です。(`・ω・´)キリっ。
まずは紹介してしまおう。お金がないけどちゃんとしたものが欲しいなら。
結論から申し上げますと下の2機種です。さて、電卓は大きくカシオとシャープに分かれます。で、そのいいとこどり+αみたいな感じでキャノンがあります。って言ってもほぼカシオとシャープのどちらでしょうか、ってことになりますね。初心者はこのどちらか、さらに言ってしまえば今日紹介するどちらかを買っておけばまずはOK、だと思います。ちなみに僕は今日紹介するカシオの電卓を今でも使ってます。メインはこれの上位機種ですけどボタンの配置がほぼ同じですからグレードアップもしやすいです。
まずはこの両方を試して、自分に合ってる方で上位機種に向かうと良いと思います。両方買えない人はとりあえず、電卓を打つであろう手が左手ならシャープ、左手とは限らないならカシオ、で始めてみると良いと思います。
ちなみに僕のメインはこちら。でもルートキーがないのでそのために更に別のも持ってます。でもそれは紹介するほどでもないですよね。さて上位機種は1番何が違うか。打感です。でもこれは実は好みだと思いますよ、本当に。次にボタンのプリント。入門機JF120はプリントなのに対し、上位機JS200はプラスチックの寄木?で消えることがありません。ただし、これについてもプリントが消えるころにはボタンの配置なんか覚えきってますから気にしなくても良いかもです。
最重要なのはMの『R』と『C』が独立していること。
はい、これに尽きます。『M』キーは『メモリーキー』と言って、計算の結果をメモリーしておくことが出来るキー。使える人には大変便利なキーです。電卓とそろばんの計算機能における最大の違いでしょう。そろばんって、使ってない部分でこのメモリーキーみたいなことするらしいですね。勉強不足でした。じゃ、やっぱりそろばん最強?
それはとりあえず置いといて、その計算の結果を表示するのが『MR(RM)』。カシオとシャープで表記が逆ですが機能は同じです。
そして、その計算結果を消去するのが『MC(CM)』。
主に安いモデルはこれが合体しているんです。『MRC(RCM)』っていうキーがそのタイプ。1回押すと計算結果を表示(R)、さらにもう1回押すと消去(C)となります。
これが僕としては気を付けたいポイント。連打すると計算結果を消去してしまうのは時間と戦う社会人には実に痛い。メモリーキーが大変重要であるが故に、この打ち間違いは避けたいのですよ。
というわけで、安くてもここだけは押さえてほしいのです。MRとMCは独立しててください。
検算キーとルートキーは必要に応じて。資格試験まで見越して考えること。
次に気にしたいのがこの2つのキー。そうなんです、事務系でやっていくと多分いつかどこかで電卓を使う試験にぶつかるでしょう。試験官がそんなにジロジロ見るわけではないと思いますが、試験要綱などにはだいたい何の試験でも「検算機能付きの電卓は使用禁止」ってなってるんじゃないかと思います。さらによく読みこめば『検算』にあたる機能も色々あるので何でもかんでもだめではないのですが、心配は少ない方が良い。
あれば便利な検算機能ですが、試験を見越して採用を決めましょう。ちなみに今回ご紹介している電卓はどちらも検算キー無しなのでその辺OKです。ね、こだわってるでしょ?すごいな、みなぎってるな、僕。
次がルートキー。紹介している機種にはどちらも付いていません。が、事務系なのになぜか数年に1度くらい使うんですね。何してた時だっけ?うん、まあそんな感じなんで、これまた試験で使うかどうか見ておくと良いでしょう。試験で使わなかったら必要ないです。これが付くと1,000円弱ですが値段が高くなります。
そして電卓のサイズは最初に決めておくこと。
紹介しているのは『ナイスサイズ』とか『ジャストサイズ』とかいう、漫画本くらいの大きさの電卓です。これより小さいのは事務系の人にはおすすめしませんが、これより一回り大きいのはありです、というかおすすめもできます。デスクサイズっていうのかな?机にしっかり座って作業できる業種ですから多少大きい方が使いやすいという人は事務の世界に来るとかなりたくさんいます。僕はジャストサイズですけど。
で、なぜサイズが大事かというと、キーの配置が変わるからです。『AC』と『C』が逆になるし、『0』『00』『.』がずれるし。これ、電卓を打ちまくると手が覚える分、逆に困ります。桁間違いなんてシャレになりませんから。社会人になるとおいそれと他人様の電卓を触れなくなります。そういうこともあり、サイズは早めに決断しましょう。
そしてもう一つ。慣れ親しんだ自分の電卓に何かあった場合。簡単に再調達できないといけません。だから性能だけを追求するのではなく、再調達のしやすさっていうのも地味に大事。これについては家用と会社用で同じのを使うとかしておけばある程度対応できますが、今度はお金がね。そういう意味でも今回のご紹介なんです。特にカシオのは僕も使ってますからね。
さて、手の話をしましょう。
はい、これ期待してたみなさんお待たせしました。電卓と手の話。
気にしてませんか?『右手ならカシオ、左手ならシャープ』なんてよく聞くし。でも僕はこれ、少し違うと思うんです。
先に書いた通り、左手ならシャープは異論はないんですが、カシオについては右でも左でも良いと思います。ってこともあり僕自身はカシオを使っています。
ところで右だの左だのっていうのは結局どの指でキーを押しますか?ってことになるので、指1本だけで操作する人には実はどうでもいい話です。
電卓をよく使うようになると、たくさんの指を使った方がより速くなる傾向があるというわけですが、一方で指の方には「人差し指は良く動くが小指はそれより動きが悪い」という事情があります。
で核心。この指の動きのバランスの悪さを担当するキーの列数でカバーしようというのが右手、左手の話。カシオから考えるのが分かりやすいと思います。
カシオの電卓は1番左にACとかの機能的なのが1列あって、そこから3列数字キー、で一番右に+-×÷の計算キーが並んでます。これに対してシャープは、左から3列数字キー、その右に機能的なのと計算キーを2列配置していますね。
さてカシオ。数字キーはよく使うから3列をまず人差し指、次に中指、最後は薬指、に担当させ、1番左はまあよく動く人差し指に、1番右の計算キーは薬指もしくは小指に頑張ってもらうってことのようです。
そしてこの場合、左手でも担当する列の数は同じになります。結局人差し指は2列担当する、と。そういうわけで、僕は「カシオは右」とは言い切れないのではないかと思うに至ったのです。
これを踏まえてシャープ。人差し指は良く動くから必ず数字キーを1列担当してね、ってことにすると、左手の時こそ人差し指が3列担当他は中指と薬指が1列ずつってことでエース人差し指をフル活用できますが、右手では操作できないだろうということは容易に想像できると思います。というわけで、シャープは左なのです。
こうすると右でも左でも使えるカシオの方が良く見えるかもしれませんが、シャープには人差し指の圧倒的な性能をフル活用できるというメリットがあり、いつも左手で電卓を操作できる環境ならばむしろシャープの方が有利ではないか、と思います。
じゃ何で僕はカシオなの?・・・使い始めの頃、人差し指ばっかり使うよりもどの指も動いた方がかっこいいって思ったんだもん。(/ω\)人生やり直すならシャープにするかも。でもなぁ、いつでも左で電卓出来るかはけっこうな問題なのです。やっぱりカシオかな?うーん。
終わりに。
道具って使いこなすとかなり働いてくれるものだと思います。電卓に限らず、そういうものに出会えると良いですね。
とりあえず初心者が電卓買うならってことでお話させていただきました。
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