読書感想文 忌録 document X:電子書籍で怖さマシマシです。

読書感想文
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 こんにちは。しばらく前にゆうちょ銀行のATM等の改悪の件書きましたが、来たでしょ?ちょっとやりすぎですよね。ゆうちょ銀行だけ条件がきつい。気をつけましょう。

 さて、今日は読書感想文。珍しいホラーです。・・・まちがったのよ。ミステリーと。でもなかなか良かったので紹介します。ちなみに今回のは電子書籍のみ、なのかな?では、ネタバレ注意です。

そもそも、ですが。

 そそっかしい、のかな?と最近思うのですが、今回のはミステリーと勘違いして読み始めました。この本、短編集となっているのですが、最初のが行方不明の話だったんです。で、次が宗教?という感じのお札の話。次が沖縄の引っ越しの話。最後がブログの話。

 で、僕は最初の話、2番目の話、3番目の話の途中までは、これらがどこかで絡み合ってだんだん(最初の話の)事件の真相に迫っていく、という構成のストーリーになるものだとばかり思っていました。だって、行方不明で次宗教ですよ?よくあるじゃないですか。

 ところが3番目の話でホラーなんだ、ってことに気が付きます。それくらい作品の色が変わるんですよ、ここで。ここで?うん、僕にはここで、でしたね。

 気が付いてしまうと不思議なもので途端に意欲が落ちて行ってしまった。ところが4番目のブログの話、これ、先に書きましたが電子書籍ならではな『クリック』ができます。これがなかなか面白かった。文中にブログやyoutubeにアクセスするリンクがあって、実際リンクするんです。もちろんそこまで見越した作り物のページではないかと思いますけど。

クリックできるのは電子書籍ならでは『自己責任だけど見ますか?』が怖すぎる。

 このクリック、実は少し前にも登場します。でも、そっちは見なかった。なんか呪われたら嫌だなーと思ったもので。おいおい、どっぷり浸かってるじゃん。そうではないけどうーん、そうなんです。僕ね、最近、そういうのは直接接触したくないんですよ。ワンクッション置きたいです。見た人は呪われる、聞いた人は呪われる、行った人は呪われる、そういうのパス。そんなものそうそう世に出回らないだろうとは思うものの、万が一ってあるでしょ?

 僕ですね、多分呪いってあると思うんですよ。儀式的なものがどうとか、っていうのはもちろんのこと、恨みの気持ちが何かに作用する、みたいなものも含めてね。人に恨まれることはしないようにと思ってはいますが、呪いはあると思います。ついでに言っておくと、逆もあると思います。いいことをしていればきっと自分に返ってくる、ということですね。もちろん、以前親鸞関係で書いたことですが、いいことだと思ってするそれが、はたしていいことなのかっていうのには思うところがあります。でも、それはそれとして、良いことも悪いことも自分に返ってくると思うのです。進んで悪いことをしなければまずまず、ですね。

 『人を呪わば穴二つ』って言葉を聞いたことがあります。これ、相手を呪い殺すと自分も死ぬ、みたいなことらしいんですが、そりゃそうですよね、呪いって、多分そんなに便利で手軽なものじゃない、と思いたい。

 怖い話とかでたまに呪いのことが出てきますが、僕はその後を聞きたい。呪った方はその後どうなったのか。怖い話では割とさらっと流されてません?呪うときについては結構長いこと話すのに。そのあたりが何ともなー、と思いますが、とにかく万が一のため、僕はそういうのは距離を取っています。

 話を戻して。このクリックが何とも斬新な演出で、電子書籍の新しい可能性を見せつけてくれました。非常に効果的。はっきり言って怖い。ただ、リアルを追求しすぎてyoutubeはまず見てません。見る気も起きなかった。これは今後の課題かもしれません。だって長いんだもん。ちゃんと見るとますます怖かったかもしれないけどね。

残念だったところ

 今更ですが、この作品はつまるところ、短編集なんですが、何らかの理由で完成に至らなかった作品資料みたいなものです。

 資料の感じが良く出てます、と言いたいところですが、どうにも3番目の引っ越しの話はこの設定のせいでややこしくて分かりませんでした。結局何が本当で何が作り話(劇中作?)で、誰が体験したのか、よく分からない。おそらく、作者がどんでん返しみたいなのを仕込んだんではないかと思いますが、残念、僕には拾えませんでした。これから読む方、挑戦してみてください。

あまりに難しすぎるので?

 この作品については結構なボリュームの考察サイトがあります。話がこじれる3番目の話とか、気を付けてないと何も気づかずに読み終わってしまう4番目の話はもしかしたら考察サイトを見るとすっきりするかもしれません。僕はこちらについてはすべて見ることはしていません。気持ちがなえた。

まとめ。

 内容うんぬんより、と言ってしまうと失礼ですが、電子書籍だからこそ表現できる怖さってあるんだね、と感心させられる作品でした。勘違いから始まりましたが怪我の功名というか、損して得取れというか、得たものは大きかったと思います。

 とはいうものの、ホラーと分かってからは興ざめでした。逆を言えばミステリーはそれほど怖いということなのでしょうか?ホラーはそれほど身近ということなのでしょうか?

 ちょっと敷居は高いのですが、いわゆる怖い話に飽きた人には新鮮かと思いますよ。

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