読書感想文の上手な?書き方

読書感想文
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はい、こんにちは。学生さんたちは夏休み。いいなあ。と、とりあえず羨ましがってみます。いろいろ大変なんでしょうけどね。

さて、今日はそんな学生さんの夏休みの宿題、読書感想文の書き方について、初心者向け、というか変化球な感じですが書いておこうと思います。読書感想文は小学生も書くんでしょうけど、ここの話は小学生にはやや難しいかもしれません。そういうみなさんはお家の大人に聞いてね。ではいきましょう。

大事なことは、初心者が名文は書けないということ。そういうの、書こうとしなくていい。

みなさんにとって読書感想文はこなしの作業の一つではないでしょうか。文部大臣賞狙う、とかって人は頑張ってください。僕の書き方は、そういうのではなく、読書感想文なんてちゃちゃっと終わらせて貴重な夏休みを他のことで充実させなさい、という程度の文章を書ければ、って書き方です。まず、かっこいいことを書こうとしないことです。次。

作者の言いたいこととか、この本をまとめるととか、テストみたいな考え方は捨てること。みんな勉強し過ぎです。

そういうこと。テストに慣れ過ぎてるのか、良い子になろうとしちゃうのか、この手の発想にとらわれ過ぎてて手が止まる人、多いんじゃないでしょうか?全然だめ。作者の言いたいこと、なんて、答案用紙の100字くらいだから何とか書けるんであって、今回は原稿用紙5枚とかでしょ。もう、何も言えません。何も言えねえ。・・・分かる?

読書感想文、これは本を読んだ感想を書けばよくて、テストみたいに文章中に答えがなくても全然OKなんですよ。思ったことを書けばいい。でも注意。思ったことを、っていうと『つまらなかった。終わり』みたいに考えてやっぱり止まってしまう人、いると思います。コツは、その時の気持ちにもっと耳を傾けること。

つまらない、と考えてるとき、『そういえば、昨日のお祭り、楽しかったな』とか考えたりしませんか?そういうのを書けばいいってこと。本読んでたら昨日のことを思い出しました、でいいと思います。で、昨日の日記みたいなことを書く。ネタが尽きたら次に思ったことをまた書く。『そういえば、おとといのお笑い番組、面白かった。あのコンビこの頃すごくいいんだよな』とか。この場面にBGM付けるならあの曲だな、とか。挿絵を付けるならこんな感じ、とか。どんどん脇道にそれて構いません。感想ですから。

もしも本文の展開が気に入らなかったら最高です。『私だったらこう書きます』で、以下、好きなだけ自分の話を書き続ければいい。これ始まったら原稿用紙はすぐに埋まりそうです。

素敵な接続詞『さて』と『ところで』を使おう。

接続詞だって。ちょっと知的ですね。でも何てことはない。この『さて』とか『ところで』とかって、話題を切り替えるときに使いますが、文章においては実に使い勝手が良い。それっぽく見えます。ちなみに話(口語)でなら『そういえば』が使いやすいですね。

先にあるように、読書感想文の脱線した感想は、ひとつひとつはそれほど文量が稼げないと思います。そこでこの『さて』『ところで』を使って実に自然に次の話題に切り替えると良いと思います。

最後は『というわけで』で戻ってくる。

僕もよく使う『というわけで』。これで本筋に戻ってきて『というわけで、昔を思い出すなかなか良い本だった』あたりでしめれば十分体裁は整っているんじゃないかと思います。どうでしょう?

1度きりの夏は17歳だけじゃないぞ。毎年、毎日が1度きりです。

だから時間を大切に、ってお説教みたいになっちゃうんですけど、ほんと時間は大事です。仮に同じような日が続いたとしても、それは1日1日違う時間。現代の科学ではまだ取り返すことが出来ない貴重なものです。使い方が分からないとはいえ、もったいないと思います。もらえるものなら僕がもらいたい。

若いみなさんにはピンとこないでしょうけど、僕は悪役がよく言う『不老不死』を望む気持ちが最近少しわかってきた気がします。『死にたくない』って気持ちよりは『やりたいことをやりきるのに時間が足りないので』って気持ちなんでしょうね。で、やりきるエネルギーも欲しいから年はとりたくない、と。そうか。欲張りとはいえ、意外と前向きだな。そして思いのほか合理的。

そういうわけで、まだ『後悔しないように』『充実した』あたりを感じることはないでしょうけど、それに近い感覚で、くたくたになってほしいと、僕は思います。遊んで体がくたくたでもいい、考え過ぎて頭がくたくたも良い、細かい作業して指先がくたくたも素敵です。是非、くたくたを体験してほしいです。先生には怒られちゃうけど、宿題なんてこなせば良い、くらいにして、積極的に自分のために時間を使ってください。ではよい夏休みを。

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