読書感想文 夢をかなえるゾウ4 : いわゆる終活的な側面からの自己啓発?泣きます。

読書感想文
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 こんにちは。何だ、このシリーズまともなリンクが無いんですよね。アマゾンってもともとは本屋さんだった、って聞いたんですがこのシリーズないなんて、それこそなくない?絵的に分かるようにリンクを貼っておきますが参考程度でお願いします。

 もっともアマゾンの本業はサーバーの管理だか何だかっていうのも聞いてて、僕らの持つインターネットショッピングの大手、とかアマゾンプライムでサブスク、とかっていうのとは違うのね、ってところで何にせよ驚きなんですけどね。

 さて今日はシリーズ第四段のこの作品。泣きます。では行きましょう。

いわゆる『終活』的なテーマです。

 っていうのも、実は僕、終活もかじってみて、そういう本に出てくるのとほとんど同じなんでね。だから中身に関しては特に感想はなく、っていうか、「この程度か、ふっ」みたいな感じなんですが、話として泣いた。おいおい、なんですけど。実際の終活って、もっと手前から話は始まるし、現実ははるかに困難だったりもするし、ってんで何泣いてんだよ、ってなりそうなもんですが、フィクションだからこそ泣けるんでしょう、多分。

 現実的にもほおほおなるほど、っていうものもあり、勉強不足を感じたりしました。中身については完全に僕の方が・・・ってなってればすごいなと思ったんですがまだまだだったようです。とりあえず、及第点は超えてますけど、負けたと思いました。

 せっかくなんで終活の話。先にも書きましたがかなり手前から始まります、というのが僕の終活です。個人バレしないかなー。僕は『人生の終わりを意識して始まる一連の行動』を終活だと思っています。だからかなり早い段階から始まりますよ。『万が一に備えて保険に入る』なんて、本当にまさに、な終活なんです。広い意味では家族計画さえも終活かもしれません。

 はい、話を戻して読書感想文、続けましょう。

他人の幸せを願う。いつも通りのセオリーです。

 シリーズを一貫してますが、他人の幸せを願う、これが何よりですね。本作はその最終段階です。ネタバレになりますが、死にますから。願うこともそこで終わるわけです。でもこれが泣けるんだ。ボロボロ泣くんです。ここで読み物にする?って。

 『情けは人の為ならず』ってことわざがありますね。戻ってないけどまあいいか。よくテストにも出るので意味を復習しておきますが、「人を甘やかしてはならない」ではありませんからね、「人に情けをかけていると、巡り巡って自分にも戻って来るのでどんどんかけましょう」です。下心全開のことわざですね、はい。

 これについて更にちょっと脱線しますが、仏教の人が言うには、でも誰それ構わず情けをかけるのはこれまた間違いなんだそうです。むしろ情けをかけてはいけない人もいて、それに情けをかけることは悪い事なんだそうですよ。やってはいけないこと。難しいですね。

 今度こそ話を戻して。他人の幸せを願うってのはそういうこともあって結局自分が幸せになるのに必要不可欠なこと、っていうか、自分の幸せの一部なんでしょうね。

健康は大事

 死ぬにあたり後悔したことっていうことで集計をとった人がいるらしく、それ自体はあっちこっちで検索できるんで興味があったら見てみると良いと思うのですが、健康に気を配るべきだったっていうのは何とも。

 っていうのも、これ多分矛盾がどうこうっていうのはどうでもいいことなんですが、この集計の中にやりたいことをやっておくべきだった的なものもあるんですよ。飲みたい酒を飲んだり、吸いたいタバコを吸ったり、やりたいことをやって不摂生したり、で、健康に気を配るってできないよね、って。もちろん同じ人が答えてるとは限りませんからそういうことを悔やむのねで良いんですが、悩ましいところですよ。

 とりあえず健康なのに越したことはないですよね。体は資本なんで、何かやりたいとき体のせいでやらない、っていうのはもったいない。出来ないっていうのは残念。持って生まれたとか、特に思い当たることなんてないのに病気になったり、大けがしたりっていうのは、納得するのに時間がかかります。何で?自分が何したの?って。

 ここで極端ではありますが、持論を~って、さすがにやめておこう。いつかお会いすることがあったらお話します。字には書けない。みなさんに納得してももらえないかもしれない。でも、僕は思う。そういうものがあるんですが、それはいつかね。

 そういえば『やらない』っていうのと『できない』っていうのはちょっと違う気がしますが、これまた根っこの部分は同じだと思います。え?って思いました?『できない』なら工夫とかで出来るかもしれないじゃん、みたいな。そうなんですよね。そうなんですが、その工夫とかというものを果たして自分はクリアできるのか、それを考え抜いた末で割り切ったら『やらない』になることもありませんか?んー、できないの中にやらないがあるって感じかな。

 何が言いたいかというと、健康を害するくらいの工夫とやらをするくらいなら、やらない、出来ない、で良いと思うってことです。

最期にあたり

 僕が思うに、100点満点で死んで行ける人はそうはいない、ってことかな、と。まあまあな人生だった。終わってみれば結構満足だった。そんな最期なら実際のところかなり良いんじゃないかと思います。

 まだ死にたくない、なんていうのも悪くない最期ですよね。将来への希望なのか、残していくものへの未練なのか、『未練』って言うと怖い話になっちゃうか、例えば家族が心配とかそういうこと。そういう、アクティブさも悪くない。まだまだ生きる気満々ですもん。

 ようやく終わる。これはどうか。ちょっと寂しい気もします。そんなに辛い人生だった?んー、僕も結構辛いところなんで気持ちは分かるんだけど、最期までこの気持ちは何とも。最後はハッピーエンドが良いなぁ、やっぱり。ただ反対に、最後まで全力で戦い続けたからこそこういう気持ちになるっていうのも想像できますから、優しい気持ちで「お疲れさまでした」って送り出してあげるって意味で良いと解釈することもできると思います。

 つまり何が言いたいか、というと『何でもあり』であり、『何でもない』のだと思うのです、ってこと。解釈次第でどうにでもなるってことです。

 最初に挙げた『まあまあ』だって、解釈次第では「やり残しがあった」って悔やんだっておかしくないでしょ?どう考えるか、なんだろうなぁ、って。

愛か仕事かについて

 これについても都合よく答えが出ています。愛です。先の集計で「もっと家族との時間を大切にするべきだった」という後悔があるそうです。

 でもそのために仕事をするわけじゃん。その仕事として時間を持ってかれるわけじゃん。不労所得ないと無理じゃん。はい。そうです。僕もそう思います。ここはもう、極端に言ってしまえば金があるかどうか次第です、ってところです。

 で、そんな中で「幸せになりたい」っていうんで、自己啓発が始まっていくわけですね。そしてこのシリーズをはじめとする様々な本を読んだりするのです。終わりが始まりだった、と。おお、結構うまくまとまった。はい、自己肯定。よく出来ました。あれ?家族どこ行った?って人、当シリーズをお読みください。はい、宣伝までできた。また自己肯定。

夢の手放し方

 本作で僕が最も衝撃を受けたポイントがこれ。勉強不足だったってところです。夢を『手放す』って発想はなかった。諦めるって思ってた。先の健康の話に近いものがありますが、これはガツンと来ました。

 本を読んで欲しいところではありますが、要は夢を自分が叶えることに固執するな、みたいなことなんですけど、自分が思い描いてた夢って、誰かがいつか実現してませんか?ですと。

 確かに。でも問題は自分の夢を他人が叶えることに対する自分の中の満足度でしょうね。自分が叶えてなんぼでしょ、みたいな。ただしこれも上のと同じように、自分が出来たことの中に他の誰かの夢があったかもしれない、と考えるといくらか穏やかになれるのではないでしょうか、と。バトルものの漫画とかの最終盤とかで「見えるか、お前が夢見た争いのない世界だ」とか言う人とその人にお姫様抱っこされながら満足げに涙を流し最期を迎える人。みたいな。

 だから地球は丸いんだ、とまでは言いませんが、つながりってあるな、っていうのは感じました。夢を手放すこと、僕は多分できるようになったと思います。誰かがかなえられなかった夢を自分が叶えて、自分がかなえられなかった夢は別の誰かが叶えて、夢は脈々と受け継がれ叶え続けられていくんですね。

 いやはや、いいもの見せてもらいました。「だから人生は面白い」。辛い辛いと言いながらも、こんな感想を持てるようになりました。

それでもお別れは寂しいものです。

 今回は読み物として泣かされた。最後に大逆転。これ系の本でやるか?もう完全に不意打ちでした。そう、お別れは寂しいものです。死後に見つかった最後のメッセージは泣かずにはいられません。

 大切な人だから分かれずにいたいよね。ずっとこのままが続くと思ってた。いつかお別れするって頭ではわかっててもいつかは来ないと思ってた。

 来た。

 でも、出会えて良かった。もし時を戻したとしても、やっぱり出会いたかった。

 冷めたこと言うと、出会います。必ず出会います。これ、宿命ね。ソウルメイトとかの話です。これだけ自分に影響を与える人なら必ず会います。だから出会いを悔やまない。グランドフィナーレ目指して突っ走りたいものです。

 良い本でした。シリーズ中一番好きかも。

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