はい、こんにちは。今日はこちら。この頃べらべらしゃべりすぎている気がして、こういう映画を見ると静かにすることって大事だね、と思います。本当に大変だ。
バシバシネタバレになりますから、嫌な人は移動してね。
小さい音ならいい、なんて適当な。
話題作だったようですが、僕はこれ気に入らなかった。という割には最後まで静かに見入ってしまったのですが。
まず気に入らなかった点。何とも納得いかない設定。小さい音なら大丈夫らしい。だったらお父さん、地下室の釘はちゃんと切っておいてくださいよ。僕も昔画鋲なら踏んだことがありますが、痛いよー。それが釘ですから。お母さん、良く叫ばなかったなーと感心半分、疑惑半分です。小さい音ならいい、ならニッパーでパチン、くらいOKでしょ。階段に粉敷いたときに気づいてるはずです。お願いしますよ。
また、お母さんが出産シーンで叫び、その後宇宙人は花火の音に気を取られることになっていますが、いくら大きな音とはいえ、遠くの音と近くの音、区別できるでしょ。わざとらしくて嫌でした。
あとはそもそも論なんですが、宇宙人、耳だけなんですよ。だったら望遠鏡とかで観察はもちろん、ある程度の接近だってできるはずなんです。なぜ今まで倒せなかった？一応最後に弱点が露呈して～ってことにはなってますが、ライフル程度で死ぬんですから軍事兵器でいくらでも倒せたのではないかと思います。ところで軍隊はどうしてたんでしょうか。
劇中では『音だ！』という新聞が張られたりしていましたが、これ刷ってるときはけっこうな音が出てたと思うんですが、よく貼りだすところまでこぎつけましたね。ああ、怪しい。
序盤で末っ子君がやられるシーン。おもちゃから音が鳴ったのにピンポイントで末っ子君に行ったのはなぜ？
町の中も血が飛び散っているとか千切れた人体が落ちているとかはなく、襲われた感じは特になかった気がします。住人が出て行った感じ。・・・だから先に挙げた新聞は貼りだすところまで行ったのか、と思ったらよく考えて。だったら町から出ていく必要なくない？ガーガー新聞刷ってても襲われないんですよ？
お姉ちゃんの気持ちはよく分かった。
そんな中、お姉ちゃんの気持ちはよく分かった。弟を喜ばせようとおもちゃに電池を入れてしまったから音が出て弟は殺されてしまった。そりゃ引きずりますよね。良かれと思ってやったことこそが惨劇の原因だった。あるよね、そういうこと。自分が何もしなければ弟が死ぬことはなかった。お母さんは今でも激しく後悔している。私のせいだ、私のせいだ、って。でもこれはお母さん、少し違うよね。確かにお母さんがなんとかできれば、ではあるんですが、どうしようもなかったのはみんな分かってるし、どうせならその怒りを宇宙人に向けて、すごい必殺技をあみだすとかの方に頑張ってほしかったです。でも、お母さんは強くなった。釘を踏んでも叫ばないほど強くなった。
そしてそうなんです。お姉ちゃんのせいなんです。お姉ちゃんは、よくあるパターンだった。自分を責める。以上。だからその怒りを宇宙人に向けてだな・・・って思って何だかいらいらしてしまう。良くない大人だ。ただ、極限状態なんだからもう少し積極的になってほしいなと思いました。自暴自棄になって旅立とう、っていうのではなく、宇宙人との戦い方を探る方で。
宇宙人は自然の音には反応しない。自然って何だ？
さて、何かのはずみで石が転がることあるでしょうし、魚が飛び跳ねることもあったことでしょう。宇宙人はなぜそのあたりを区分できるんでしょうか。そもそもどこまでが自然、って認識なんだ？
劇中で人間以外も襲われることはわかりましたが、自然の中って静かな中にも結構いろいろな音がありますし、そもそもいつも静かではないと思いますよ。あの宇宙人たち、そういうのにも毎度毎度反応してくれないとつじつまが合わない気がするんですがいかがでしょうか。
蓮の花がはじける音とか、雷が落ちるとか、鳥はどうだ？トンビとか。そういうの、どうなんでしょう？
また、野生動物が音もなく忍び寄り・・・なんて展開があってもよかったなー。野生動物は、特に虎とかはいきなり急所を狙ってくるイメージあるので案外勝てそうです。
まとめると、都合がよすぎる映画ってことです。
先日の記事で書いたヴィジットと比較してしまうんですが、どうもこちらは無理やり波風立ててみましたっていう感じがしてしまいます。そりゃ、あっちもそういうところがないわけじゃないんですが、こちらはやや粗が目立つというか、作品に驚くよりも驚かすための作品、といった感じです。僕は苦手です。
と散々書きましたが話題作ではありますし、予告編では僕もかなり期待してた作品です。サブスクで観られるなら一度観るのは良いと思います。
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