読書感想文 夢をかなえるゾウ2 : さすがの大ヒット作、という感じです。

読書感想文
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 こんにちは。生き生きしてますか?僕は生き生きしたりしょんぼりしたり、その浮き沈みが忙しかったりします。そういう人もいるんじゃないかな?何とも生きづらい世の中で書き分けてもかき分けても道に出ない。ここはどこなのか。そんな感じです。

 今日はやっぱりうまくいかない人が・・・って話ですが、このシリーズかなり有名ですよね。で、なんで2なの?と思ったみなさん、さすがです。例によってアマゾンプライム様様です。では行きましょう。

とにかく明るい神様

 履いてるとは思いますがそんなのどうでもいい。とにかく明るい神様。ところで、神様って、良いなぁ、って思います。特にこの話のメインの神様(何人か出てきます)のガネーシャ。普通に暮らしてるんだもん。仕事してる、っていうか、労働しなくて大丈夫だし、さすが神様、悩むとか考えこむとかしなくていいし、良いなぁ。

 そんなわけでこのとにかく明るい神様に主人公は振り回され、そのうち気づき、人生を好転させていくのでした。

貧乏神の定義に感動。

 また本作には貧乏神、しかも女性の神様がでてきます。個人的にはおじゃる丸のうすいさちよさんみたいなのを想像したいところですがビジュアル的には結構いけてるらしい。

 そして僕が感動したのが貧乏神の定義。『貧乏な人を幸せにする神』だそうです。素晴らしい。神様っぽくなりました。今までかわいそうな扱いでしたからね。

 ちなみにこの神様、本作では大変重要なキャラクターとなっております。いや、要所要所でキュンキュンします。終盤に出てくる必殺技の名前はあれ何ですが。

お釈迦様が何となく・・・

 仏教徒からクレームは来なかったのか少し心配なくらい、俗物っぽくなってて、時々は神様っぽさを感じるんですがうーん、例えが難しい。これが神様か。人間では表しきれないのであります。そしておそらく、この辺りを気にしない、雑念を払しょくするのにいそしむのが仏教徒なんでしょう。

 ただ、読んでて思ったんですが、ガネーシャとお釈迦様には明らかな上下関係があるようですね。そりゃそうか。お釈迦様は悟りを開いた偉い人、で今は神様として見られているって感じなのか?に対してあっちはゾウの格好してようがそもそも神様としていたみたいですからね。

 ま、とにかく先輩後輩というか、役員と取り巻きというか、そういう関係が出来上がっています。

自己啓発の部分

 ストーリーがとても面白くそっちとして軽く読めてしまいますが、自己啓発本というのが本来の役目だと思いますのでその点についても。

 間もなく3も読んでしまい若干混乱していますが、こちらについて特に印象深かったのは『自分が苦しいときこそ他人を助ける』と『優勝をあきらめる代わりにお金はもらう』というものです。後者、意味わかりませんね。

 本作はとあるお笑いコンテストの優勝をめぐって物語が進行していきます。ハチャメチャな神様が借金を作ってしまったため、賞金で返済しようとする主人公と、優勝できないと死んでしまう後輩と、そんな2人の人間をよそに1番面白い神様は誰かと熱くなる神々、そしてキュンキュンさせる貧乏神。というお話です。うん、とても分かりやすい。

 で主人公が成長していって・・・というところに自己啓発を入れてくるんですが、うんうん、とどんどん読んでいってしまう。そして大切な教えは貧乏神に吸い取られていく。読み物としてそれくらい面白い作品です。

 中身を噛みしめたいなら2周3周と繰り返して読むことになるでしょう。いやー、よかったですよ。

 さて、『自分が苦しいときこそ他人を助ける』。出来ないよー。まず自分を万全にしないと、と思ってしまいます。そこらへんが僕の弱さなんだろうな。でもさ、自分がしっかりしないと誰も助けられない、とも言うじゃん。ってこのあたり書いてあった気がするな。

 そして、その他にも結構他人に尽くすような教えが出てくるんですが、後者のお金はもらうっていうのがこれまたややギャップを感じますね。そういうわけで後輩は優勝しなきゃ死ぬので優勝は譲るんですが、自分は借金を返さないといけないのでお金はちょうだいね、と。ずいぶん都合いい話だし、それで良いと言う後輩もすごいし、ま、ここだけは読み物として、ね、みたいになりますが、肝心なのはそこではない。こんな都合いい話でも何でも、言いたいことは言っていいんだよっていうのが僕には結構ショックでした。

 「口が裂けても言わない」とか「墓場まで持っていく」とか、日本には言わない系でかっこいい格言みたいなものは結構ありますが、良いんだー、って。それなら僕、言いたいこと結構あるよ。・・・なのにいざとなると言えないんだよね。ストッパーがかかるとかじゃなく、頭からそれが抜ける感じ。うん。これは多分職業病です。

 口が滑ったでは済まされない場面が少なからずある仕事で、これをクリアするにはどうしたらいいか、悩んで編み出した解決策が「忘れる」でした。これがね、訓練すると出来るようになるんですよ。今は裏目に出てて困ってるんですがそこに来て「言ってもいい」なんて、そりゃ当時の選択としては悪くないと今でも思ってますが、そりゃないよーって思ったりもします。人生、思うようにはいかないもんですね。

とてもとても面白い本でした。これ自己啓発でくくっていいの?って感じです。

 というわけでかなりおすすめ。今は3も終わるかなーって辺りまで来てますが、1から読みたいですね。商売上手いな、アマゾン。

 いわゆる自己啓発本の書かれ方じゃないのでそういうのが苦手な人にもとても良いと思います。純文学とかってわけじゃないんですが、読み物としても面白かったですよ、本当に。

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