こんにちは。台風とか来て、秋の気配が見え始めました。農家の皆さんは稲刈りが難しいですね。ところで学生さんは夏休みの読書感想文は進んでいるでしょうか。今日はこちら。学生にはちょっと難しい本ですが、高校生当たりならいけるかも。
夏休みだからってロボットを期待しないでください。
僕もそうですが、『鋼の』というフレーズにスーパーロボットを想像したみなさん、残念。マジンガーもゲッターもライディーンも出てきてくれません。そっち系を期待していたんですが。ちなみに、読んでないのですが、錬金術師もおそらく関係ありません。ひたすら理系。ひたすら解説。だったら『鋼の』は入れちゃダメですよね?国民感情として。あ、この人アメリカにいたんだっけ?じゃ、仕方ないか。でも『折れない』とか『つぶれない』とかほかにふさわしい言葉あったでしょ。
『鋼の』に続くのは『魂』で、すなわちスパロボなわけです。
そういえば昔は夏休み、ウルトラマンとかやってたな。夏休みはテレビも少しサービス良かったんです、子供には。心霊特集とかもたくさんあってね。はなしをもどして、この本にそういうのを求めないでください。求めるわけないでしょうけど。真面目も真面目。
内容は本当に真面目です。ついでに正直。
スパロボ補正がないこともありますが、女性の方が実は読みやすいかもしれません。スーパーロボット知らなさそうだし。作者も女性で自分の経験をちらほら入れてくるし。にしても女性で鋼を使うとは。『鉄の女サッチャー』を意識したんでしょうか。っていうか、女性が、男性が、って考え方、突っ込まれそうですね。申し訳ない。でもなかなかメタリックなタイトルで気になるじゃないですか。
内容はとにかく真面目です。ガキーンとかボカーンとかはもちろんなく、元気のない読者をやさしく励ますとかでもなく、やや淡白な感じではあるのですが、言葉だけ優しくて本質的な部分が無茶な自己啓発本よりはよっぽど正直に書いてあります。自分には無理だと思った人は読み進めるのに諦めがつくでしょうし、やってみたいと思った人ならたぶんできます。それくらい真面目で正直、リアルです。
現代の、特に日本人は自己肯定感が低いそうです。
他のたくさんの本にも出てきますが、ある意味仕方のないことだそうで、そう言ってもらえると自己肯定感が低いと思う僕としてはいくらか救われます。低いんです、本当に。
よく「そこまでダメじゃないよ」って励ましてもらうことあるじゃないですか。それに対して「ありがとう」と感謝できればきっとそこまで自己肯定感は低くないんじゃないかなと思うんですが、「そこまでじゃないけどダメなのね」って思ってしまう人いませんか。こういうタイプが自己肯定感低めだと思いますが僕けっこうこのタイプ。
でも、日本人なんだな、やっぱり。みんなと同じだと思うと安心しますが、日本人って自己肯定感低めなんだそうです。良かった。頑張らなきゃならない、みたいなプレッシャーが少しなくなる感じ。まぁ、『出る杭は打たれる』なんて言葉があるくらいですですから昔から横並びが好きだったんでしょう。みんな低いなら良いか、って思えます。
ただ、基本的にこれを何とかしたいっていうのがあって、この本を読むわけなんですが。
3行良いこと日記はできるかも。
本文中に出てくるんですが、3行、というか、3つ良かったことを書こうというワークが出てくるんですが、これ、ちょっと興味があって実践してみました。その日は確かに書けるかもしれないけど、毎日必ずってなると意外にというかやっぱりというか、難易度が上がります。当然のように同じことを書く日も出てくる。
でも、それでもいいから続けていると確かに少し自信がつくというか、自分を褒めてあげたくはなる。僕の場合、ダメなときはダメで空欄なこともありますが、これは面白いです。よろしければお試しください。良いことを3つ書く。意外と体調にリンクしてるなと思いました。
鏡に向かって系は意外に難しかった。
ほかに実践可能な感じのワークがこれ。鏡に向かって呪文のように言葉を言う、というものなんですが、こっちは続きませんでした。ドラマなんかで大勝負前にトイレでやってたりする感じに近いんですが何でかな?そういうのを意識しすぎて逆にタイミングを逃してしまって・・・。
でも言葉の中の『私は何の保証をする必要もありません』は、刺さった。そう。これ、自己肯定感ときっと関係しますよね。認めてもらうためには何かしらやって見せなくてはならない、そうやって自分を保証しないといけない、みたいなのは思うところがあります。だから、「え?いいの?」ってなるわけですが、良いんですと。本にはこの辺りきちんと書いてあるので読んでみてください。でもありがたかった。肩の荷が下りた感じがした。
まとめ
その他もろもろ、内容量の多い本ではありますが、得るものも多分あると思います。僕だったら3行良いこと日記と『私は何の保証をする必要もありません』だけでも十分だったかなと思うのですが、もっといろいろ書いてありますから真剣に読んだらいっぱい拾えると思いますよ。
自己肯定感が低い、平たく言えばうーん、僕的には自信がないというのとは少し違ってて、自分は劣っているって、感情のベクトルがマイナスを向いているような節がある人、特定の者に限らないコンプレックスのある人って言えばいいかな?は1度読んでみるといいかもしれません。
根性論みたいな感じはなく、教科書と『まとめの練習(わかりますか?)』的に淡々と説明してくれる、そしてそれがありがちな本とは感じが少し違うという点でこれ系探している人にはおすすめです。若干堅苦しいかもしれませんが、本当に淡々と進みます。作者の人は熱かったのかもしれませんが、だったらごめんなさいね。そして、読む人によって熱の感じ方が違うかもしれませんので、気になったらお気軽に読んでみてください。僕もこれは理解が浅かった気がするからまた読むかもしれません。
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