はい、こんにちは。やっとこいつの出番になりました。今日はあのEX50からの買い替えで、現在我が家のメインとなったEX-HR7の話です。さすがにEX50ほどのコスパは出せないでしょう、いつまで使うかにもよりますが。
世の中はHR9を推していますがあれは楽器の音です。
ところでHR9というのはこれの上位機種なんですが、なぜか1ウェイ。フルレンジといった方がいいかもしれませんが、こちらHR7が2ウェイなので、あえて1ウェイと言わせていただきます。ここは初心者向けのページなので補足しておくと、要はスピーカーの音が出る丸いやつ(ユニット)がスピーカーの箱に何個付いてますか、ということ。今回紹介するのは2個付いてて、上位機種はなぜか1個です、って話。
世の中はHR9(上位機種)を激推し。っていうか、HR7のレビューとかほとんどない。・・・おいおい。僕は聴き比べて、HR7を買ったよー。みなさーん、僕は(以下略)。
HR9は音がよくまとまっているんだそうです。これは特に異論はありません。ただ、僕が表現するならHR9は『楽器』っていう感じに近い。ウッドコーンだけに木の楽器・・・難しいな。エレキギターの先につないだ『ギターアンプ』だと少し近いかな。
とりあえず、オーディオシステムっぽくないってことです。長時間聴いたわけじゃないけど、多分聴く音楽のジャンルも選ぶ機体です。キシキシ鳴るのが嬉しい楽器なら好きな感じの音が出るんじゃないかと思います。バイオリンとかコントラバスとかトランペットとか?で、そういう生音な楽器の先っちょで余すことなく音をとらえたみたいな、音だと思ったってことです。鳴らす音、でどうだ?
HR7はちゃんと?オーディオの音です。
それに比べてHR7はオーディオの音、聴く音です。ステージでHR9が鳴らす楽器の音を客席で聴く感じ。でもオーディオ(ミニコンポ)買うって、そういう音を求めてたんじゃないの?僕はそう。聴きたい方です。ギターとベースとピアノとトランペットとドラムと、っていう、演奏を聴きたい。だからやっぱり空間的な広がりは欲しいのです。この点はHR9よりもHR7の方が明らかに良いですね。
っていうか、厳密には良い悪いではないんです。HR9はプレーヤーとか指揮者のあたりが聴く音。HR7はPA辺りから観客が聴く音。どちらが良い音ですか?ってことではないですよね。どちらで音を聴きたいですか?ってこと。で、みなさん、僕は(以下略)。
HR7はまとまってないんじゃないんです。広いのです。別で例えるなら、んー、そうだ、カメラに例えるとHR9はマクロ撮影。花だの虫だのをくっきり撮ることに重きを置いています。HR7は広角撮影。風景をダイナミックに撮ることに重きを置いています。そもそもの目的が違えばまとまりもその範囲が変わってくるでしょ?そういうことです。で僕はダイナミックが好きなのでHR7の方が好きなのです。木よりも森を見たいのです。
EX50と比べて。
はい。今回は同じメーカー(としてください。合併ですから)の製品なので割と大事ですよね、この比較。
今日の観点からだと、EX50はHR7のタイプです。2ウェイだし。音の感じも似てるし。ただし、HR7の方が良いところと、意外にもEX50の方が良いところとがあります。HR7がこれからエイジング効果でどう変わっていくかわかりませんが現時点(たぶん40~50時間程度)での比較となります。
ここでようやくHR7のスペック的な話になります。まず、ユニットの素材。木なんです。これ、すごい事なんですよ。詳しくはたぶんメーカーの特設ページに書いてありますからね、って、覗いたらちょっと大変。「スピーカーは楽器でありたい」って、HR9じゃん。コンセプトと僕の感想もろかぶりじゃん。・・・だそうですよ。メーカーのコンセプトにあっていたのはHR9でした( ;∀;)。
参ったな。でもね、みなさん、僕は(以下略)( ;∀;)。HR9は楽器、HR7はオーディオ!僕はオーディオが欲しかったの!
よし、話を戻そう。HR7はEX50より小さいながらスピーカーの箱が重くなりました。ついでに木に高級感が出ました。無垢材、なのかな?
で、EX50はCDとアンプがそれぞれ独立していましたがHR7では一体化しました。詳しい人にはどうかわかりませんが、初心者にはコンパクトになったしケーブルの数が減ったしで良いこと尽くしです。
あと、時計表示がなくなり、オートパワーオフがつきました。これは地味に嬉しい。HR7だHR9だって人は少なからず朝より夜聴く人だと思います。当然聴きながら寝る人もいるでしょう(僕です)。すると夜の闇にはディスプレイが結構明るいんだ。それが自動で消えてくれるのは素晴らしい。時計表示がなくなり目覚ましとしては使えなくなりましたが、使ったことなかったので問題なし。
音についてですが、K2という、アップコンバータみたいな機能がついていまして、これはEX50でいうDIRECTと同じようなものなのでしょうか?オンにすると何かが変わったような気はするのですが、良くなったのかと聞かれるとわかりません。聴く音源によっては変わるかもしれませんね。あと、軽くトーンコントロールが付いています。これはEX50とほぼ同じ。
音質については良いところとそうでないところがあります。まず良いところ。聞こえる音数が増えました。そして、重低音が音色になりました。これはすごい。重低音がメロディーになってる、重低音に種類がある、って感動しましたよ。やっぱり技術は進歩するんだな、と思いました。
次、そうでないところ、というか、現時点でEX50の方が良いと思える点についてですが、これは正直メーカーさんにも確認してほしい点でもあります。
HR7でもHR9でもそうなのですが、高い音、僕が気になったのは『ウインドチャイム』とか『ツリーチャイム』とかいうらしい、金属の棒がぶら下がってシャララララーン♪って音の楽器の音だったんですが、極端に小さい気がしました。最初は僕の機体の初期不良かなと思って電気屋さんに並んでるHRシリーズで聴きなおしたんですが、どれもやっぱり小さい。HR7は特に小さい。音源については数種類で聴いてみたので間違いではなさそうです。
木の楽器なのでそういうもんです、と言われればそれまでなのですが、極端すぎる気がしたため書いてみました。この点についてはEX50の方が好きです。個人的な意見ですが、このバランスを狙ってはいないんじゃないかと思います。いつかメーカーさんに直接聞いてみようかな?怒られちゃうかな?
まとめましょう。
結果的にHR9の良さを際立たせてしまったような様な気がしないでもないのですが、僕はやっぱりHR7が好きですね。他のメーカーと比べてみると、っていうか、他社に同価格帯がないので他社の下位クラスとの比較となり、すると当然こちらが良いので、どうしてもHR9との比較になってしまいます。そうでした、お値段。HR7は54,000円くらいで買いました。お買い得です。HR9はもっと高いです。1ウェイなのにね。音広がらないのにね。この時で85,000円くらい。ただ今回だけは誤解しないでいただきたい。値段で選んだのではない!( ゚Д゚)純粋に聴いて選びました。HR7はもっと評価されるべき機体です。
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