読書感想文 職業、お金持ち。 : ライトな文章の中にヘビーな核心。この言葉が欲しかったのかも。

読書感想文
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 はい、こんにちは。今日はこの本。金持ち本、というか、これも自己啓発なのか?マネーリテラシーを上げる系の本を僕も結構読んできました。で、それらに共通してること、ちょっとずつ違うことっていうのがあるんですけど、ってあたりまでは割と頭に入ってきてる感じですが、こう、いつももやもやっとしたものがあったんです。それをすっきりさせてくれた本なのでご紹介しましょう。

結局、金持ちから始まることが大切。

 そうです。これなんです。よくある成功体験は貧乏人だったり金持ちになりたい人だったり、が師匠について修行し、とにかくやってみようで、師匠のアドバイスを頼りに何かビジネスを始めるとお客さんが少しずつ増えてきて・・・って流れですが、割と初期に金持ちが出てくるんじゃないかと思います。

 この本では、これについてはっきり言及しています。

金持ちが下すはしごを上らないと金持ちになれないんですと。つまり、金持ちに接触できないとサクセスストーリーは始まらないの。

うわー。はっきり書いてくれてありがとう。

ついでにもう一つ。

始まりの段階で金持ちかどうかで勝負はついているのですと。

うわーうわー。またまたはっきり書いてくれてありがとう。

ショックですが、ストンと落ちました。そうなんだよね、わかってた。わかってたよ(泣)。

つまるところ。

 まず、生まれが大事ってこと。俗にいう『親ガチャ』ってやつですね。金持ちに生まれているかどうか、なんですって。何となく分かっちゃいたけど、いっそはっきり言ってもらった方がすっきりします。そういうことだそうです。お金の使い方は他の本とたいして変わりませんが、スタート地点について言及されていたのは珍しかったです。貧しいながらにコツコツ貯めてなんて過程は残念でした、だそうです。諦めが付きました。玉の輿、あるいは逆玉を狙いに行くのはあざとくもなんともない、正攻法だったのです。婚活パーティーで職業、年収を聞きまくるのは正しい行動だったのです。

 またもう一つについて。貧乏人が成り上がるには、金持ちに引っ張り上げてもらう段階が必要ということなのです。自分一人でどうにかしようなんてもってのほか。誰かと協力でも甘い。金持ちと組むこと。これが絶対的に必要なんです。本文中では梯子の数が違う、なんて書いてありましたが、何てことない、金持ちにしかない、上り用のはしごを用意してもらう必要があるんですと。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』か、まったく。

 つまり貧乏人は金持ちと組めないと貧乏人のままだ、ということですね。いやー、清々しい。ショックですけどこれが真実なんだと僕も思っていましたから。ついでにここで僕の格言を・・・って、まだいう段階ではないですね。今は自分を立て直さなくちゃ。説得力がまるでないもんね。

仕事について。

 一転、仕事については他の本より扱いが軽い。あまり重視していない感じ。さすがは金持ち本、僕らが(ですよね?皆さん仲間ですよね?)汗水たらし、体や心を壊し、大切な人にろくでないと言われながら何とか続けている仕事を『作業』とまで呼んでいます。うわーん(´;ω;`)稼げれば何やっても構わないっていうのがまた金持ちっぽい(犯罪ってことじゃないですよ、でも時々あるよね。しかも後から犯罪とされるっていう、政治の臭いがプンプンするのとか)。ま、ビジネス系ではないですからね。こちらについても面白い本を読んだのですが、それについてはまた別の機会に。

稼ぐことと仕事との関係。

 この本では稼ぐことの一つの方法として労働を挙げていますがそういうわけで重視はしていません。宝くじ当てるのでも構わない、と言っています。

 そういえば、『貧乏人の税金』宝くじを久しぶりに、もう何十年かぶりに買いました。もちろん当てるつもりで買ったんですが、っていうか、当たったつもりで買ったんですが、そうしたら作業効率が上がったんですよ。これ、本当の話。心のゆとりって大切なんだって思いました。

 それと、当たったつもりでいたんですが、景気の悪い話、同じようにっていうかもう少し苦労している人の話を聞いたら、そういう人に当たった方が良いかも、って思ってしまって。あの当たった感覚がなくなり、そのせいで、とは言いたくありませんが結果はハズレ。かすりもしませんでした。当選発表までは浮かれた話だけでいいかもしれませんね。もしもあの時あの話を聞かなかったら・・・。なんてね。ラブストーリーは突然にだ。

 宝くじで稼ぐのって難しいけど、貧乏人はそこに賭けるものだっていうことと、気の持ちようで世界は変わるというのをすごく感じたという意味で良い勉強にはなりました。

回収できなかった疑問。

 割と今までのもやもやがすっきりした本作ですが、それでもわからなかったことがありました。本文中でえびすさまと呼ばれる超金持ち(師匠役)がいうセリフで「僕ならゼロからでもいくらでもやり直せる」みたいなことを言っているんですが、具体的に何をするかは記述がなく、主人公も同じように聞くんですが、君と僕は稼ぎ方が違うから~みたいな感じではぐらかします。

 これについて、作者は、というか、金持ちは実際どうなんでしょう。貧乏になったら例のはしごルールが発動して上れなくなるのではないでしょうか。自分は金持ちとやってきたから梯子を下ろしてくれる人を用意しておいたので大丈夫、ってことなんでしょうか?でもそれって本当のゼロじゃなくない?やり直しには違いないけど、やっぱりちょっとずるい。結局最初が肝心ってことなのかもしれませんね。

まとめ。

 金持ちになりたければ、金持ちにはしごを下ろしてもらえ。以上。

 身も蓋もありませんが、そういうこと。その他は他の本でも得られる情報なので割愛します。でも、ということはこれを読んでおけばお金持ち系の話はある程度抑えられるってことになります。ビジネス系は他の本を読む必要がありますが。ではまた。

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