はい、こんにちは。今日はこちらのご紹介。いくつになっても恥をかける、うん、はじめましょう。
恥の多い人生を送ってきました。
そういう人がいるくらいです。恥くらい気にすることはない、とそれこそいくつになっても恥をかいている僕が通りますよ、という。思い出すといやもう本当に恥ずかしい。世間知らずも良いところで、恥エピソードには事欠きません。僕も書いちゃおうかしら。なんて、後に活かせることがないのでみなさんの手に取ってはいただけないでしょう。帯のキャッチコピーは多分「こんな大人になっちゃだめよ」。・・・行けるか?
ただ、この本は誰もが思っているけど形にしなかったものを形にしたという点で評価できます。恥に対するイメージが人によって違うようには思いましたが。
恥っていうのは、例えば恩人の葬儀で弔辞を読んでいるときに止まらないおならが変な音で出つつけるとか、おいしい高級なお蕎麦屋さんで食事中にむせてしまった結果鼻から麺が出てきてしまったとか、大事な商談で名刺をいただいたにもかかわらず相手の名前を終始間違えるとかってレベルでしょう。後輩に仕事を聞くなんて朝飯前よ。年を取れば忘れるしボケるんですから。でもね、知ってる人に手あたり次第聞くのは当然の仕事です。僕は上司でも同期でも後輩でも聞く。迷惑かけたと思ったら何かお返しすればいい。相手のピンチに笑顔で手伝ってあげればいい。
っていうか、この手の年齢を意識させる本について。
この本然り『〇才までにやっておきたいこと』系の本然りなんですが、何歳の人が書いているんでしょうか。僕ね、この点がいつも引っかかるんです。何歳の人が何歳の人に向けて書くのか。
例えば20代のうちに~、なんて本、いっぱいありますよね。さて、振り返る人(作者)は何歳ですか?30歳?50歳?80歳?100歳?いくつになっても感じ方は共通なのでしょうか?同じ人だってもしかしたら30歳当時と100歳当時では20代のとらえ方が変わっているかもしれません、っていうか、変わっていると思うんです。
なので僕は一応読みはするんですが、半信半疑といったところなんですよね、この手の本。というか、作者自身(の場合が多いので)がその当時何をして、それを執筆時点でどう振り返っているか、ま、簡単に言うと昔話を聞く感じで読みます。
たまに教訓的なことが書いてあってふーん、と思いますが、10年後も考えは変わらないのか、とか、むしろ変わらないとしたらその10年間作者に成長はなかったのか、とか、そっちを考えてしまったりします。もちろん、変わらない確信的なことだってあるでしょうけどね。
そういうわけでこの手の本は成功した人がそれを以って書いていたとしてもあまり信じません。そんなこと考えて動いていたから成功したんだ、くらいかな?もう死にそうってくらいの時に振り返った意見の方が重みはあると思うし、こういうのに真実があるならそれは死期の迫ったときの意見だと思いますから、成功した人が人生を総括した本ならそれなりに信じると思いますが。
これは恥ではないでしょう、と一般市民は思いますが
一般市民の僕にとってこの本にはタイトルほど恥ずかしいことは書いてありません。多分作者は何だかんだで失敗の無い人生を送れてきてるんじゃないかと思います。と書くと「そんなことはありません」なんて返されそうですが、この本を読む限り、僕が恥ずかしいと思うことは特に何も書いてなかった。些細なことばかりです。こんなのを恥ずかしいと思っていたら生きていけません、と僕なんかは思ってしまうんですが、いわゆるエリートたちの仕事ってそういうレベルなんだ、っていうのは痛感しました。
エリートたちも大変なんですね。ダイナミックな仕事をしてるイメージですが案外窮屈かもしれません。僕だって僕なりに一生懸命生きてますけど。僕は僕で窮屈です、エリートたちとは違う意味で。
でもコンセプトはエリートも一般も同じです
失敗を恐れず、恥を恐れず、どんどんチャレンジしていきましょう、ってことですね。転んでもただでは起きない。何かしらリカバリー出来るようになれると良いね、というのが作者の言いたいことでしょう。そういえば、『脱・無難な自分!』ってことでトピックが50ほどありますが、これを読むときは効率よく見出しだけ読む、っていうのはおすすめしません。なぜか、の理由の方が大事なので。繰り返しになりますが、この作者さんの恥だなんだは僕(等?)にとっては別に恥ではありません。なぜか、を考えて読むことが大事です。
最後に。作者の中川さんへ
本の最後に図々しくもこの本の事を拡散させろという指示が出てきます。この辺がシャレが利いてるな、と思ったので感想文を書いてみました。どうですか、中川さん。立食パーティーの前にはズボンのチャックをチェックしてますか?開いてたり濡れてたりしてませんか?僕にとって恥ってそういう感じでしたので申し訳ありませんが本の内容はそれほど恥ずべき事とは思えませんでした。中川さんの恥は失敗に近いイメージなんですね。僕の恥は失礼が近いイメージだと思います。恥と言っても種類があるのかもしれません。勉強させていただきました。
ただ、「恥を忍んで」やってみよう、というメッセージはちゃんと受け取りましたよ。僕も同感です。また、タイトルには勇気をいただきました。そしてエリートの苦労、広告会社の仕事の一部を知ることが出来ました。ためになる本をありがとうございました。・・・本もらったみたいだな。毎度のことでアマゾンプライムの読み放題電子書籍なんですけどね。ま、いいか。
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