読書以外感想文 未来のミライ:赤ちゃん返りあるある?

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 こんにちは。暑くなってきましたね。今年は海、行こうかな?

というわけで?入道雲が夏っぽいこちらの映画のご紹介。そういう理由で観るの?はい、観ることもあります。ポスターっていうか、ジャケットも大事ですよね。特に僕はホラーでは重視してます。逆にあまり重視してないのは宇宙人とか動物パニックとか。ま、どうでもいいですけど。

というわりに、騙された感がある作品でした。

 視聴者の勝手な思い込みで作品を語るとはおこがましいことこの上ないのですが、かなり違ってた。『君の名は』くらい、予想外でした。

 このポスター観たら壮大な物語を期待するじゃないですか?『君の名は』の逆パターンだ。さすがにガンダムのミライさんとまでは思いませんでしたがまさか・・・な展開を期待したんですが、逆のまさかでした。

赤ちゃん返り?に悩むお母さん、お父さんに観てほしい。

 はい、ネタバレです。って、今日のタイトルですでにバレてるか。うん、そういう話なの。別に世界を救ったり隕石をどかしたりしないの。隕石どかすのはあれか。

 そりゃ、多少SFチックな部分もありますよ。作者的にはそこを押し出したかったのでしょう。亡くなったひいおじいさんのエピソードなんてじんわり来ますよ、確かに。でも、強烈に伝わるのは赤ちゃん返り、というか、下の子が生まれた後の上の子のあるある。

 主人公はまさかの男の子の方。女子高生の方ではありません。ま、そこらへんは説明不要ですね。

 大事なのはこの下の子が生まれて微妙に変わる家庭内における家族のヒエラルキーというか、それに伴う役割分担というか、身分の序列というか、そういうものを受け入れざるを得ない中で各々が変わっていく、という点。もちろん特にお兄ちゃん(主人公)。ついでにお父さん。お父さん、地味に痛かったな。お母さんにお兄ちゃんの時の子育てを蒸し返されるの、身につまされる思いで観てました。お母さん、怖い。でも、それくらい一生懸命やってるってことですよね。

おや?っと思ったこと。

 もちろん昔と違って今のお父さんはかなり子育てに参加できてると思います。それでもお母さんと赤ちゃんの関係って超えられないんでしょうね。あれは特別だ。じいちゃんばあちゃんに話を聞くと今と昔で子育て、かなり違う。ただ不思議なのはおばあちゃんは口では「お父さんはちっとも手伝ってくれなくて」って言いますが、今のお母さんほど恨みつらみのようなものを感じません。むしろ自分だけで子育てをやる方向に動いていたように感じます。

 時代の流れなので仕方のない部分があるとは思いますが、専業主婦で何が悪いのか?と思ってしまいました。男女平等って響きは良いのですが、ちょっと考えてしまいますね。まだ過渡期なのかもしれなくて、だから男としては辛いところでもあるんでしょうが、男が出産できない以上、赤ちゃんとお母さんの関係を超えることはできないと思います。にもかかわらずお母さんと同等の子育てを要求されて大変ですよね、最近のお父さん。がんばって。

もちろん、お母さんの葛藤の方も描かれております。

 怒っては自己嫌悪。次こそはと対策を講じたにもかかわらずまた失敗。そんなお母さんにはぜひ観ていただきたい。どこもそんなもんみたいですよ、って少し気楽になっていただきたい。最近は腹を割って相談する、っていうのがしにくいでしょうから、気になってた人も多いのではないでしょうか?ほんと、このお兄ちゃんやってくれます。イライラする。お宅だけじゃないみたいです。安心して。

 描かれております、っていうには表現自体は少ないかもしれません。でも、結局最後のまとめはお母さん。子供の成長にはどうしてもお母さんなんですね。ラストはうまく落ち着きます。お母さんを軸に作品を見るならばむしろ良い作品かもしれません。少しずつ、親も成長してるらしい、っていうのにたくさんのお母さんに気づいてほしいです。みなさん、大丈夫ですよ。

そして女子高生だ。ここは非常に残念。

 キャラを生かしきれなかったなー。ま、妹の未来の姿なんですけど手のあざ以外特筆すべき点がなかった。いないと話が進まない部分はありますが、正直、いらなかった。タイトルのための存在、と言ってしまっていいと思います。ここが膨らまなかったせいでSF部分が生きてこなかったと思います。お兄ちゃんなんか一瞬彼氏?と思わせた以外価値なし。

 残念です。よくあるパターンだとこの子を中心に物語を展開させていくのですが、本作についてはお母さんを軸にその過去に、って持って行った方が良かったかも。・・・なんて、素人が申しております。でも実に惜しかったな。

まとめ。SFとして観ないこと。

 子育てあるあるとして観るならなかなかなアニメです。アニメとしてはよくできてる方と言えるかもしれません。

 でもお母さんという、本編ではわき役に軸を置いてみなくてはならないというのは少し難しいかもしれません。また、そこそこの数のお父さんには耳が痛い作品となっております。

 子育てに奮闘して、若干へこんでいるなら観ると安心できるかも。何かをきっかけに子供は成長していくものなんだと思えます。自分らもそうだったでしょ。ご両親がどんな気持ちで自分を見ていたのかがいくらかわかる作品でもあります。

 そして、親としての自分も、子供ほどではないけれど少しずつ成長しているんだなと感じて、ほっとしていただければ良いなと思います。

 ※ 僕が観たときはアマゾンプライムの見放題対象だったんですが、終わったみたいです。紹介が遅れて申し訳ありません。

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